その生態故にきれいな個体を撮影出来ないのが玉に瑕。とっ捕まえて洗って乾かして、そんでもって撮影、なんて手もないではありませんが、標本を作ろうという話ではないので、ここは出て来たまんまを撮ってあげるのが正しい撮影態度ではないかと・・・。という訳で、どう贔屓目に見ても美しいとは言えないスナゴミムシダマシを、UPしようという今日この頃なのであります。.jpg)
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スナゴミムシダマシ ‘16.8月中旬 東京都町田市
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- 2016/09/30(金) 18:06:33|
- ゴミムシダマシ科
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ご近所の畑でGetしたハネカクシ。小さな頭と全体のフォルムから、コガシラハネカクシの仲間とわかるのですが、そこから先が難問です。前胸背の点刻列、上翅の点刻と配色、分布域、そして体長などから判断して、ヘリアカバコガシラハネカクシが当たりかなと、まぁ、そんな感じの同定なので、あまり当てにはなりません。

ヘリアカバコガシラハネカクシ? ‘16.8月下旬 東京都世田谷区
このままだとお蔵入りしそうなので、ハネカクシを出したところでアオバアリガタを便乗UPします。
クネクネと河原を自在に歩き回りながら、ある瞬間にピタッと立ち止まり、何かを食べ始めます。こんな場面が常に味方してくれれば撮影も楽ですが、なかなかそうはいかないのが虫撮影の辛いところです。_20160924184728dcd.jpg)
アオバアリガタハネカクシ ‘16.3月下旬 東京都狛江市
- 2016/09/24(土) 18:51:51|
- ハネカクシ科
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同じクズの葉上で撮影したサルハムシ2種。ちょっと前まで同じ種だったご両人です。従来、ヒメキバネサルハムシとされていたハムシは現在4種に分類され、その内の2種が写真のご両人という訳です。どちらもクズなどでよく見かけます。.jpg)
ムネアカキバネサルハムシ♂ ‘16.8月中旬 東京都町田市
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マルキバネサルハムシ♂ ‘16.8月中旬 東京都町田市
※この2種以外は、いずれもレアだそうです。
- 2016/09/18(日) 21:02:42|
- ハムシ科
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ベンション庭先土場を離れ、高度を下げます。雨は峠を越しましたが、降ったりやんだりを繰り返しています。
昨年まで稼働していたにわか土場も、今では役目を終え、一年越しの古い材がわずかに残されているだけです。しかも雨もよい。でも見ない訳にはいきません。おっ、コメツキ。雨に濡れる材の木口にキマダラコメツキがいました。.jpg)
キマダラコメツキ
コメツキにフォーカスを合わせていると、左腕がモゾモゾします。見るとオオクチカクシゾウムシが、シャツの袖を歩いていました。虫の方からやって来てくれたようです。これは拾い物。手近な材に移し、ハイポーズ。やがて雨がひどくなり、件のゾウムシはこんな塩梅になってしまいました。.jpg)
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オオクチカクシゾウムシ
にわか土場を後にさらに高度を下げます。ちょっとした原っぱに車を止め、虫を探します。草地を囲む樹木にケナガクビボソムシがいました。私はこんな虫に、心底魅了されます。.jpg)
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ケナガクビボソムシ(アリモドキ科)
朽ち木にいたヨツコブゴミダマ系のオス。標高が下がると虫の顔ぶれも里っぽくなってきます。.jpg)
ヨツコブゴミムシダマシの一種♂
多くの虫屋が相手にしないキマワリの仲間。私はどうしてこんな地味で、見映えのしない虫に惹かれるのでしょう。自分が地味だから、相手にもそれを求めるのでしょうか。そんな虫を見ていると、安心するのかもしれませんね。.jpg)
ホソヒゲナガキマワリ
雨に濡れたススキにシラホシヒメゾウムシ。ここしばらく会っていなかったゾウムシなので、ちょっとうれしいかも。.jpg)
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シラホシヒメゾウムシ
この界隈にはオオゴボウゾウムシがいるはずなので、アザミは要注意です。しかしいたのは同じアザミをホスとするルリクビボソハムシでした。.jpg)
ルリクビボソハムシ
おっ、ゾウムシ。オオゴボウでしょうか。いやいやヤナギシリジロでした。今シーズンは里でも山でもよく見かけます。山地で見るシリジロの方が、白黒がはっきりしてきれいです。.jpg)
ヤナギシリジロゾウムシ
さらに高度を下げます。日川沿いの小さな河原へやって来ました。車から降りようとするとGパンにゴミムシが止まっていました。オオヨツアナアトキリのようです。どこで拾ってきたのでしょう。これ幸いとヤラセを撮ります。.jpg)
オオヨツアナアトキリゴミムシ
久々のキクビアオハムシ。上翅の色にバリエーションがあり、緑と赤がいます。この子は赤タイプ。こちらのタイプに会うことが多いような気がします。.jpg)
キクビアオハムシ
家の近所でも見かける定番のゴミムシ。里も近いです。.jpg)
セアカヒラタゴミムシ
積み上げられたソダ山にいたカタモンオオキノコ。少し前まで、近場の多摩川河川敷にもいたキノコムシですが、最近は見ません。山梨まで来ないと見られない虫ではないはずですが、どうしちゃったんでしょう。気になります。.jpg)
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カタモンオオキノコ
さらに下って、今は使われなくなったどこかの施設の駐車場。砂利を敷いただけの駐車場は雑草だらけです。虫屋にとってはいい環境かもです。
生涯2度目のヒサゴトビハムシ。最初の出会いは近所の畑。そして今度は山の麓の使われなくなった駐車場です。つまりどこにでもいるけど、数はさほど多くない、といった立ち位置でしょうか。トビハムシも種類はそこそこいますが、その中でも好きな種の一つです。.jpg)
ヒサゴトビハムシ
ここのススキには私の好きなツマグロヒメコメツキモドキがいます。今日もちゃんといてくれたので、とにかく撮ります。でもってこの虫がこの日のオーラスとなりました。.jpg)
ツマグロヒメコメツキモドキ ‘16.8月初旬 山梨県甲州市(すべて)
これをもって「今季2度目の山梨詣で」はおしまいです。お疲れ様でした。
- 2016/09/12(月) 20:39:31|
- フィールド探訪
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黒いベニボタルを後に、急ぎ某ペンションへ向かいます。
今年はノリウツギが全体に低調で、この日、カミキリ狙いで来ていた虫屋の多くが「な~にも採れない」とこぼしていました。私は雑甲虫屋ですから、カミキリが撮れなくても、その他の虫でカバー出来ればそれで満足ですが、事故渋滞で到着が大幅に遅れたことに加え、最初の被写体がクロハナボタル(クロハナに責任はありませんが)ときては、今日一日の行く末が、なんとなく見えてしまったようで、テンションは下がり気味です。
そうこうしているうちに某ペンションへ到着。時計はすでに12時を回っています。庭先のベンチをお借りしてコンビニ弁当をつつきます。それにつけても気になるのが上空の雲。降らなければいいのですが、と思うそばからポツポツと大粒の雨が落ちてきました。そして次の瞬間には・・・。ベンチに差しかけられたスレートの屋根を、大粒の雨が激しく叩きます。なんでそうなるの。激しい雨音を聞きながら、コンビニ弁当をつつく私は、今日のこの時を心の底から呪うのでした。
激しい雨はやがて上がりましたが、今一つ天気は安定しません。峠は完全に雲に覆われています。行っても雨に祟られるだけでしょう。今日は時間もないし、庭先土場から少しずつ高度を下げ、虫を探すことにします。まずはペンション庭先土場から・・・。
最初の被写体はあまり緑色っぽくないミドリカミキリ。里にも山にもいる定番種ですが、私は今季初撮影です。_201609102045181fd.jpg)
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ミドリカミキリ
この子は前回も登場したエゾサビカミキリ。かなり年季の入った伐採木を歩いていました。頭や胸に小さなダニが付いていますが、先日読んだメレ山メレ子さんの「ときめき昆虫学」によれば、たとえばオサムシに付着するダニは、オサムシの体液欲しさではなく、オサムシにくっついて、その先々でエサを捕獲するための移動手段として、オサムシを利用しているのだとか。たとえそうだとしても、体にウジョウジョダニがまとわりついていたら、血を吸われなくても願い下げですね。カミキリのダニも同類ということでしょうか。.jpg)
エゾサビカミキリ
奥まったところの伐採木にハンノアオと、ゴマダラモモブトのメスがいました。ファインダーの中の両者は徐々に近づき、やがて接近遭遇。触角が触れあった途端、電光石火のあわてぶりで、ゴマダラモモブトは見事に落ちてしまいました。.jpg)
ハンノアオカミキリ+ゴマダラモモブトカミキリ♀
あわてたアンノアオ。材の先端まで来てしまいました。.jpg)
ハンノアオカミキリ
前回も登場したクロカレキゾウムシ。場所も画角も前回とほぼいっしょ。芸がありません。.jpg)
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クロカレキゾウムシ
前者とよく似ていますが、こちら野平さんが見つけたノヒラカレキゾウムシ。クロカレキに比べると一回り小さく、個体数は多くありません。.jpg)
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ノヒラカレキゾウムシ
こんな天気ですが、今日のペンションは賑わっています。いくつかの虫屋グループの他に、2~30人の小学生(多分)グループが、それぞれ立派な網を持ちながら、ガヤガヤと凱旋してきました。多分のランチタイムでしょう。あるいはこんな天気だから、早々と引き揚げて来たのかもしれません。いずれにしても今日の天気は虫屋には恨めしい限りです。農大生4人組も「いないなぁ」とボヤきながら、エグリトラを摘まんでいました。.jpg)
エグリトラカミキリ
久々のツツオニケシキスイ。先般、小さなコヨツボシケシキスイを。あやうく本種と誤同定するところでしたが、今日のは本物です。両者は見比べたら、違いは歴然ですよね。このケシキスイは、ある程度標高を上げないと、見られないようです。.jpg)
ツツオニケシキスイ
今年はこの手の微小ヒゲナガゾウムシによく出会います。正体はなんでしょう。ページを繰りつつ出した答えはキアシチビヒゲナガゾウムシ。体長、分布域、そしてなにより普通という記述に納得しました。とは言え100%確信がある訳ではないので?付きです。あしからず。.jpg)

キアシチビヒゲナガゾウムシ?
里にも山にも多いアカハナカミキリ。当然ここにもいます。.jpg)
アカハナカミキリ
この日はこのカミキリがここでの優先種でしょうか。きれいなのでまた出します。きれいなカミキリはいつでも歓迎です。.jpg)
ハンノアオカミキリ
庭先土場で撮影した最後の甲虫がこのヒメヒゲナガカミキリ。この子も里、山関係なくどこにでもいます。まぁ、ここで撮らなくても、なんて声が聞こえてきそうですが、甲虫好きを公言してはばからない「甲虫三昧」としては、やはり敬意を払わなければならないでしょう。.jpg)
ヒメヒゲナガカミキリ ‘16.8月初旬 山梨県甲州市(すべて)
この続きはまた後日。
- 2016/09/10(土) 21:08:53|
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ゴミムシ繋がりでこのゴミムシを便乗UPします。
今まで、河川敷でしか見たことがなかったゴミムシなので、田園地帯の只中で見ると、ちょっと意外な気がします。緑をバックにした本種もまたいいものです。.jpg)
アオグロヒラタゴミムシ ‘16.7月中旬 東京都町田市
こちらは一か月後に、同じフィールドで撮影した別個体です。個人的には一番「アオグロヒラタ」のイメージに近い個体じゃないかと思います。無論私見ですけど・・・。.jpg)
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アオグロヒラタゴミムシ ‘16.8月中旬 東京都町田市
- 2016/09/06(火) 21:51:09|
- オサムシ科
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日祭日を除く毎日、何がしかのUPを目指している「甲虫三昧」ですが、夏の疲れが老体をむしばみ始めたのか、撮りため画像の整理がまたぞろ滞ってまいりました。という訳で、あそこにもここにも、ほとんどどこにでもいる(ちょっとオーバー)というルリマルノミハムシでお目汚しです。時たま肢の黄色い、似たようなハムシがいますが、あれはコマルノミハムシなので、見つけた時は撮影した方がいいですよ。ルリマルノミに比べ見る機会はあまり多くないはずですから・・・。.jpg)
ルリマルノミハムシ ‘16.6月下旬 東京都町田市
- 2016/09/01(木) 20:13:37|
- ハムシ科
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