甲虫三昧

今季2度目の山梨詣で その2

黒いベニボタルを後に、急ぎ某ペンションへ向かいます。

今年はノリウツギが全体に低調で、この日、カミキリ狙いで来ていた虫屋の多くが「な~にも採れない」とこぼしていました。私は雑甲虫屋ですから、カミキリが撮れなくても、その他の虫でカバー出来ればそれで満足ですが、事故渋滞で到着が大幅に遅れたことに加え、最初の被写体がクロハナボタル(クロハナに責任はありませんが)ときては、今日一日の行く末が、なんとなく見えてしまったようで、テンションは下がり気味です。

そうこうしているうちに某ペンションへ到着。時計はすでに12時を回っています。庭先のベンチをお借りしてコンビニ弁当をつつきます。それにつけても気になるのが上空の雲。降らなければいいのですが、と思うそばからポツポツと大粒の雨が落ちてきました。そして次の瞬間には・・・。ベンチに差しかけられたスレートの屋根を、大粒の雨が激しく叩きます。なんでそうなるの。激しい雨音を聞きながら、コンビニ弁当をつつく私は、今日のこの時を心の底から呪うのでした。

激しい雨はやがて上がりましたが、今一つ天気は安定しません。峠は完全に雲に覆われています。行っても雨に祟られるだけでしょう。今日は時間もないし、庭先土場から少しずつ高度を下げ、虫を探すことにします。まずはペンション庭先土場から・・・。

最初の被写体はあまり緑色っぽくないミドリカミキリ。里にも山にもいる定番種ですが、私は今季初撮影です。

1-DSC_0101wdn(D)_201609102045181fd.jpg

2-DSC_0093wkn(D).jpgミドリカミキリ

この子は前回も登場したエゾサビカミキリ。かなり年季の入った伐採木を歩いていました。頭や胸に小さなダニが付いていますが、先日読んだメレ山メレ子さんの「ときめき昆虫学」によれば、たとえばオサムシに付着するダニは、オサムシの体液欲しさではなく、オサムシにくっついて、その先々でエサを捕獲するための移動手段として、オサムシを利用しているのだとか。たとえそうだとしても、体にウジョウジョダニがまとわりついていたら、血を吸われなくても願い下げですね。カミキリのダニも同類ということでしょうか。
3-DSC_0172wdn(D).jpgエゾサビカミキリ

奥まったところの伐採木にハンノアオと、ゴマダラモモブトのメスがいました。ファインダーの中の両者は徐々に近づき、やがて接近遭遇。触角が触れあった途端、電光石火のあわてぶりで、ゴマダラモモブトは見事に落ちてしまいました。
4-DSC_0202wkn(D).jpgハンノアオカミキリ+ゴマダラモモブトカミキリ♀

あわてたアンノアオ。材の先端まで来てしまいました。
5-DSC_0211wdn(D).jpgハンノアオカミキリ

前回も登場したクロカレキゾウムシ。場所も画角も前回とほぼいっしょ。芸がありません。
6-DSC_0252wdn(D).jpg

7-DSC_0280wdn(D).jpgクロカレキゾウムシ

前者とよく似ていますが、こちら野平さんが見つけたノヒラカレキゾウムシ。クロカレキに比べると一回り小さく、個体数は多くありません。
8-DSC_0212wdn(D).jpg

9-DSC_0216wdn(D).jpgノヒラカレキゾウムシ

こんな天気ですが、今日のペンションは賑わっています。いくつかの虫屋グループの他に、2~30人の小学生(多分)グループが、それぞれ立派な網を持ちながら、ガヤガヤと凱旋してきました。多分のランチタイムでしょう。あるいはこんな天気だから、早々と引き揚げて来たのかもしれません。いずれにしても今日の天気は虫屋には恨めしい限りです。農大生4人組も「いないなぁ」とボヤきながら、エグリトラを摘まんでいました。
10-DSC_0293wkn(D).jpgエグリトラカミキリ

久々のツツオニケシキスイ。先般、小さなコヨツボシケシキスイを。あやうく本種と誤同定するところでしたが、今日のは本物です。両者は見比べたら、違いは歴然ですよね。このケシキスイは、ある程度標高を上げないと、見られないようです。
11-DSC_0268wdn(D).jpgツツオニケシキスイ

今年はこの手の微小ヒゲナガゾウムシによく出会います。正体はなんでしょう。ページを繰りつつ出した答えはキアシチビヒゲナガゾウムシ。体長、分布域、そしてなにより普通という記述に納得しました。とは言え100%確信がある訳ではないので?付きです。あしからず。
12-DSC_0077wdn(D).jpg

13-DSC_0246wdn.jpgキアシチビヒゲナガゾウムシ?

里にも山にも多いアカハナカミキリ。当然ここにもいます。
14-DSC_0310wdn(D).jpgアカハナカミキリ

この日はこのカミキリがここでの優先種でしょうか。きれいなのでまた出します。きれいなカミキリはいつでも歓迎です。
15-DSC_0340wdn(D).jpgハンノアオカミキリ

庭先土場で撮影した最後の甲虫がこのヒメヒゲナガカミキリ。この子も里、山関係なくどこにでもいます。まぁ、ここで撮らなくても、なんて声が聞こえてきそうですが、甲虫好きを公言してはばからない「甲虫三昧」としては、やはり敬意を払わなければならないでしょう。
16-DSC_0353wkn(D).jpgヒメヒゲナガカミキリ ‘16.8月初旬 山梨県甲州市(すべて)

この続きはまた後日。



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  1. 2016/09/10(土) 21:08:53|
  2. フィールド探訪
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コメント

おはようございます!
山梨遠征お疲れ様でした。
私も今年は大菩薩方面には何度も行ったので、帰りにペンションによく寄りました。
今年はペンションではルリボシカミキリしか見なかった覚えがありますが、結構撮影されていますね。
ハンノアオカミキリもこの時期まで健在だったのですね!
  1. 2016/09/13(火) 09:16:16 |
  2. URL |
  3. umajin #dlLumDTQ
  4. [ 編集 ]

umajin さん、こんばんわ。

ルリボシだけですか、ちょっと寂しいですね。
今年の大菩薩は全般に低調と聞いていますが、
人によってはアラメハナとか撮っているみたいですよ。
やっぱりタイミングですかね。
来年に賭けましょう。




  1. 2016/09/13(火) 19:42:54 |
  2. URL |
  3. zomushi #-
  4. [ 編集 ]

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