ベンション庭先土場を離れ、高度を下げます。雨は峠を越しましたが、降ったりやんだりを繰り返しています。
昨年まで稼働していたにわか土場も、今では役目を終え、一年越しの古い材がわずかに残されているだけです。しかも雨もよい。でも見ない訳にはいきません。おっ、コメツキ。雨に濡れる材の木口にキマダラコメツキがいました。.jpg)
キマダラコメツキ
コメツキにフォーカスを合わせていると、左腕がモゾモゾします。見るとオオクチカクシゾウムシが、シャツの袖を歩いていました。虫の方からやって来てくれたようです。これは拾い物。手近な材に移し、ハイポーズ。やがて雨がひどくなり、件のゾウムシはこんな塩梅になってしまいました。.jpg)
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オオクチカクシゾウムシ
にわか土場を後にさらに高度を下げます。ちょっとした原っぱに車を止め、虫を探します。草地を囲む樹木にケナガクビボソムシがいました。私はこんな虫に、心底魅了されます。.jpg)
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ケナガクビボソムシ(アリモドキ科)
朽ち木にいたヨツコブゴミダマ系のオス。標高が下がると虫の顔ぶれも里っぽくなってきます。.jpg)
ヨツコブゴミムシダマシの一種♂
多くの虫屋が相手にしないキマワリの仲間。私はどうしてこんな地味で、見映えのしない虫に惹かれるのでしょう。自分が地味だから、相手にもそれを求めるのでしょうか。そんな虫を見ていると、安心するのかもしれませんね。.jpg)
ホソヒゲナガキマワリ
雨に濡れたススキにシラホシヒメゾウムシ。ここしばらく会っていなかったゾウムシなので、ちょっとうれしいかも。.jpg)
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シラホシヒメゾウムシ
この界隈にはオオゴボウゾウムシがいるはずなので、アザミは要注意です。しかしいたのは同じアザミをホスとするルリクビボソハムシでした。.jpg)
ルリクビボソハムシ
おっ、ゾウムシ。オオゴボウでしょうか。いやいやヤナギシリジロでした。今シーズンは里でも山でもよく見かけます。山地で見るシリジロの方が、白黒がはっきりしてきれいです。.jpg)
ヤナギシリジロゾウムシ
さらに高度を下げます。日川沿いの小さな河原へやって来ました。車から降りようとするとGパンにゴミムシが止まっていました。オオヨツアナアトキリのようです。どこで拾ってきたのでしょう。これ幸いとヤラセを撮ります。.jpg)
オオヨツアナアトキリゴミムシ
久々のキクビアオハムシ。上翅の色にバリエーションがあり、緑と赤がいます。この子は赤タイプ。こちらのタイプに会うことが多いような気がします。.jpg)
キクビアオハムシ
家の近所でも見かける定番のゴミムシ。里も近いです。.jpg)
セアカヒラタゴミムシ
積み上げられたソダ山にいたカタモンオオキノコ。少し前まで、近場の多摩川河川敷にもいたキノコムシですが、最近は見ません。山梨まで来ないと見られない虫ではないはずですが、どうしちゃったんでしょう。気になります。.jpg)
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カタモンオオキノコ
さらに下って、今は使われなくなったどこかの施設の駐車場。砂利を敷いただけの駐車場は雑草だらけです。虫屋にとってはいい環境かもです。
生涯2度目のヒサゴトビハムシ。最初の出会いは近所の畑。そして今度は山の麓の使われなくなった駐車場です。つまりどこにでもいるけど、数はさほど多くない、といった立ち位置でしょうか。トビハムシも種類はそこそこいますが、その中でも好きな種の一つです。.jpg)
ヒサゴトビハムシ
ここのススキには私の好きなツマグロヒメコメツキモドキがいます。今日もちゃんといてくれたので、とにかく撮ります。でもってこの虫がこの日のオーラスとなりました。.jpg)
ツマグロヒメコメツキモドキ ‘16.8月初旬 山梨県甲州市(すべて)
これをもって「今季2度目の山梨詣で」はおしまいです。お疲れ様でした。
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- 2016/09/12(月) 20:39:31|
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