甲虫三昧

雑甲虫求めて三度山梨へ 後編

林道沿いのイタドリを観察します。もとよりカミキリは期待していませんが、イタドリの雌花に何やらカミキリっぽいシルエットが見えます。なんでしょう、ピドニアでしょうか。でも見たことのない斑紋です。図鑑を見ても、その斑紋に該当する種が見当たりません。すわ、未記載種! な訳はありませんが、他のベージをつらつら眺めていたらありました。チャボハナカミキリです。解説によれば多くの地域で優先種とのこと。しかし10年以上甲虫を追いかけていますが、ついぞ見なかったカミキリです。そう思うと、つくづく私はカミキリの縁のない甲虫屋だなぁ、と今さらのように思うのです。
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2-DSC_0798wdn(D).jpgチャボハナカミキリ

チャボハナの隣にいたセスジツツハムシ。随分遅くまでバラルリっているんだなと、いぶかしく思いましたが、バラルリじゃない、セスジツツだぁ! となった訳です。見る機会は少なく、私もまだ1~2回しか見ていません。和名の通り、上翅の点刻列が明瞭で、バラルリとの違いは一目瞭然です。写真が甘いのが悔やまれますが、撮れただけマシとすべきでしょう。リベンジしたいけど、いつ会えるかわかりませんから・・・。
4-DSC_0841wdn(D).jpgセスジツツハムシ

アサギマダラを初めて見たのは小学6年のころ。家族で那須の茶臼岳へ登った時のことです。山頂に飛来(吹き上げられた?)したアサギマダラを見つけ、網をかざして猛ダッシュ。そして一振り。しかし相手は網をすり抜け、天高く舞い上がってしまいました。何かの本でアサギマダラは捕獲しそこねると、素晴らしいスピードで天空へ舞い上がると書いてあったその通りのことが、目の前で起こってしまったのです。今でこそ心安らかに撮影出来ていますが、あの時の悔しさは今でもはっきりと覚えています。私にとっては、思い出深いチョウチョなのですね。
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5-DSC_0976wkn(D).jpgアサギマダラ

お約束の某ペンション庭先土場へやって来ました。9月も平日となればさすがに虫屋の姿はなく、静かなものです。しかも期待していないとは言え、カミキリ一頭いない土場は、なんと寂しく、やるせないのでしょう。キマワリさえいないのですから、何をかいわんやです。

それでもめげずに材を物色します。ムムッ、ケシキスイ。確信はありませんが、どうやらあまりヒョウモンぽくないヒョウモンケシキスイのようです。これは是が非でもアッブ画像を撮らなければなりません。が、しか~し、それを狙ってにじり寄った途端、当のケシキスイは無情にも材のすき間へ真っ逆さま。「どうしても撮らなくちゃならない甲虫リスト」にノミネートされていたケシキスイが、あっという間に目の前からいなくなってしまいました。

6-DSC_1032wdn(D).jpgヒョウモンケシキスイ
※根拠は全体に赤味があり、肢が赤褐色という点、そしてフォルムが似寄りのクリストフオニに比べ、ふっくらとして巾があることでしょうか。間違っていたら赤っ恥ですが、ここは希望的観測を前面に、ヒョウモンケシキスイで押し通そうと思います。

見た目はワシバナヒラタですが、胸の点刻の出方がまるで違います。図鑑の解説では、ワシバナヒラタより小さいことになっていますが、この個体は結構大きかったような気がします。初見のゾウムシなのに撮影態度がおざなりで、今になって後悔している熟年虫好きです。
10-DSC_0320wdn(D).jpgワシバナヒメキクイゾウムシ

微小なキクイムシも、これだけはっきりとした斑紋を持つ種はいいですね。でも種名がわかりません。シラベザイノキクイムシ、カシワノキクイムシ、オオザイノキクイムシ・・・。どれも該当しそうですが、お仲間が沢山いるみたいで、正確な同定はちょっと無理なようです。
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11-DSC_1149wdn(D).jpgキクイムシの一種

大型の甲虫のいない土場って、本当に寂しいですね。小さくてもいいから、他にもっといないかなぁ、と土場のあちこちを浮遊する熟年虫好き。やがて執念とも言うべき薄茶色の小さな虫をキノコに見つけました。これはツノゴミダマのようです。小粒ながら、なかなかの造形を持つこの手のゴミムシダマシは私の好物です。
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12-DSC_1239wdn(D).jpgコチビツノゴミムシダマシ

もはや山梨シリーズの最後を飾るのは、この虫以外いなくなってしまいました。すいませんが、今季三度目の登場です。でもちょっと異質でしょ、この個体。最初に見た時は別種かと思うくらい上翅が黒く見えたものです。
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DSC_0317wdn(D).jpgツマグロヒメコメツキモドキ ‘16.9月初旬 山梨県甲州市(すべて)

これにて終了。お付き合いいただきありがとうございました。



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  1. 2016/10/04(火) 20:05:53|
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  4. | コメント:4
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コメント

おはようございます!
今年も何度となくペンションに寄りましたが虫が居ませんでした。
パッと見てカミキリの姿が見えないと、次のポイントに移動しちゃいますが、
でも、これだけの甲虫が見つかるんですね!
驚きでした。
  1. 2016/10/05(水) 08:20:09 |
  2. URL |
  3. umajin #dlLumDTQ
  4. [ 編集 ]

umajinんさ、まいどです。

雑甲虫が好きで、しかも根がしつこい性格なんでしょうね。
何か見つけて撮らないことには、テコでも動かないゾ、という
そんな感じだと思います。
  1. 2016/10/05(水) 18:10:32 |
  2. URL |
  3. zomushi #-
  4. [ 編集 ]

キクイムシのしましまの、こんなにおしゃれなキクイムシがいるんですね。
コチビツノゴミムシダマシも相当小さそうですが、すごくかわいいです!
「コ」と「チビ」が付くって、よっぽどですよね。。。
ツマグロヒメコメツキモドキも未だ見ていませんが、ここで見てから見たい虫のひとつになりました。
  1. 2016/10/05(水) 21:21:51 |
  2. URL |
  3. nori #zlAQJbYM
  4. [ 編集 ]

noriさん、まいど。

そうそう、シャレた斑紋を持つ虫は、キクイムシに限らずトキメキますよね。
ツノゴミも地味ですけど、姿がいいです。
時々、どうしてこんな地味な虫たちにトキメくのか、考えることがありますが、
結局、好きなものは好きでいいんじゃないの、で終わってしまいます。



  1. 2016/10/06(木) 20:17:20 |
  2. URL |
  3. zomushi #-
  4. [ 編集 ]

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